自分で書く遺言書を「自筆証書遺言」といいます。この場合守っていただくルールとして

 

①遺言書を書く人がすべて、全文自分で書くこと

 ・パソコンやワープロではだめです(秘密証書遺言と勘違いしないように)

 ・最後のサインだけ自筆もだめです

 ・ビデオ撮影、録音、電子メールもだめです

 ・遺言書は遺言する人、一人につき一通(夫婦でも別々に作成する)

 

②署名していること

 ・必ず署名してください、記名はだめです

 ・署名とは自分の手で書いた姓名のことです

 ・記名はワープロやスタンプで表記したもの

 ・署名は筆跡鑑定をすれば、本人確認の可能性が高い

 ・戸籍上の姓名をちゃんと書いてください

 

③遺言作成時の正確な日付を書くこと

 ・平成26年3月吉日など曖昧な表記はだめです

 

④印鑑を押印していること

 ・できるだけ実印を押すこと

 ・認印でもかまいませんが、実印の押印により証拠能力が高まります

 ・ただし、朱肉を使用する印鑑で押印、スタンプは不可

 

遺言書を書き終えた後は・・・

自筆証書遺言を封筒に入れなければならない決まりはありませんが、第三者による改ざん、変造などを防止するために、封筒に入れ封印することをお勧めします。押印は、遺言書の署名にしたものと同じものを使います。

 

丈夫で中身の見えない封筒に遺言書を入れます

 

封筒の裏に「この封筒の開封・検認は家庭裁判所で行います。開封せずに、遅滞なく

家庭裁判所に提出してください」開封厳禁と書きます

家庭裁判所で検認を受けてください(注1)

 

封筒の表には「遺言書」と書きます

 

最後に遺言書に押印した印鑑と同じ印鑑で封印します

作成日(年月日)と遺言者の署名をして終了です

 

金庫などに保管するか、または信頼のおける人に保管場所を伝えておきましょう

 

 

(注1)遺言書の検認とは?

  遺言書(公正証書遺言を除く)の保管者又はこれを発見した相続人は、遺言者の死亡を知った後、遅滞なく遺言書を家庭裁判所に提出して、その検認を請求しな ければなりません。また、封印のある遺言書は、家庭裁判所で相続人等の立会い上開封しなければならないことになっています。

 検認とは、相続人に対して遺言の存在及びその内容を知らせるとともに、遺言書の形状、加除訂正の状態、日付、署名など検認の日現在における遺言書の内容を明確にして遺言書の偽造、変造を防止するための手続きです。遺言の内容の有効、無効を判断する手続きではありません。