人生の卒業式を迎える前に、ノートに記入することで、これまでの生き方を振り返り、今持っている財産を把握し、ご自身の終末について希望を書く欄もあります。

人生に別れを告げることは、辛いものですが必ずきます。それをしっかり受け止めた上で、限りある人生を大切に楽しく過ごしていただきたいのです。

また、親しいからこそ言いにくいことを、このエンディングノートに遺すこともできます。感謝の言葉や想いを書いてください。

地震や火災などの非常事態に、このノートを持って避難すれば、緊急時の連絡をとるのに便利という実用性もあります。

ぜひ、記入しておきたい事項として、自分の人生の残り時間です。

平均寿命から今の年齢を引き、生活時間をかけてください。

厚生労働省の簡易生命表による平均余命（平成30年）を参考に計算してみましょう。

たとえば60才女性の場合、29.04才です。つまり89.04才まで生きる予定ですね。

１日24時間のうち、睡眠時間を８時間と考え16時間が自由に使える時間となります。

（89.04－60）×365×16＝165447.2時間

このように数字にだしてみると、人生に限りがあることが実感としてわかるのではないでしょうか？

具体的な数字を見ることにより、今この時を大切に生きていかなくてはとの想いが強くなります。

日々のなにげない生活がいとおしくなります。

エンディングノートの必要性

・人生を悔いなく生きるための手助けになります

・死後の手続きには欠かせない情報を記載できます

・残された家族にとって、完璧ではなくても手ががりとなります

・やり残したことはないか、考えるきっかけとなります

・相続の準備になります